現場の取材 ひたちなか海浜鉄道湊線 金上駅
2009 06 13

前回の作品
ひたちなか海浜鉄道湊線 中根駅に続き、一駅勝田駅寄りにある
金上駅に取材に行ってきました。

ここはかつて交換駅であったらしく、
ホームの一方にその名残を見る事ができます。
交通量の多い通りから道1本奥に入ったところに駅入り口があります。
ホームへと緩く登るスロープと
神社の参道を思わせる石畳が印象に強く、
私個人的にこの眺めを気に入ってしまいました。
湊線は車窓から受ける印象だけでなく、
むしろ移動中には見る事のできないところに
その歴史の一端を見る事ができると思います。
肝心の取材とは別に一つ気付いた事があるんですが、
遠くから走ってくる車両を見ていると
車体が揺れていないんです。
ただそれだけなんですが、
これは 安全だ という事ですよね。
車を走らせて揺れない路面の方が少ないくらいですから、
そのレベルを維持するのはきっと大変なんだろうと思いました。

ほぼ製作範囲を決めた後、
主なポイントのディテールをチェックします。
メインになるのはやはりホームに続く眺めかと思います。
今回は複雑な地形の変化も少なく、その点については一安心ですね。

取材中もうひとつ気づいた場所がありました。
線路を挟んで反対側には倉庫が並んでいて、
そのドアの前はものを出し入れできる状態ではない。
すぐ前には線路があって、まずトラックは入れません。
私の知識不足で、推量するほかないのですが、
湊線は昔、貨物の輸送があったのではないでしょうか。
もしかすると向こう側に貨物ホームがあって
あの倉庫に直接荷の出し入れをしていたかも知れません。
これを製作範囲に含めるか、どうしよう?
ジオラマやミニチュアを製作する時、
現地の取材は推理の積み重ねです。
由緒来歴を知る事で推理を補い、
見えない向こう側のかたちを知る助けになります。
作業が始まるとそれまでに取材で集めた資料を
いったん記憶から捨ててしまいます。
ちょっと矛盾していますが、景色を自分のものにする、というか
残像に左右されない為にリセットするようなものかも知れません。
忘れてもいいように取材する訳で・・・
とはいえ
この眺めを消してしまうのは
ちょっと惜しい気もします。
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(吉田)
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> (吉田)
吉田様
いらっしゃいませ!
金上駅か、殿山駅か、どちらにしようか?
という状況です。
現地の雰囲気を表現するのに捨てられない景色が多く、
金上駅もどのあたりまで作るかを決めかねていますが、
もうすぐいいアイディアが現れるので
じっくり取りかかるつもりです。
初めまして。
駅とその周辺の景色は、既に昔の面影もなくなってしまいましたが、
確かに交換する場面を見てみたいですね。
車両のデザインも変わって、ちょっと新鮮な印象です。
昔の景色が懐かしく感じますが、取材が済んでいるので
チャンスがあれば製作しようと思っています。