ボックスアート
2006 02 05

普通キャンバスに描かれる絵は2次元。
遠くのものを小さく描いて
近くのものを大きく描く。
平面上で立体的に見せるもの。
「ジオラマ」と呼ばれる立体模型は3次元。
全てのものを同じ割合に縮小して
水平の板に表現するもの。

その中間のものを表現できないか?
自分の疑問に答えを出そうと
試してみたのがこの作品。

額縁の中は奥行き5センチくらいの箱で
そこにあるものは全てがゆがんでいる。
立体かと言えば言えるかもしれない。
ただし遠くのものと近くのものと
縮小の割合が違う。

しかもこの絵は真正面のある一点からしか
まともに見ることができない。
その一点に立って
じっと見ていると
すーっと頭が前のめりになる様な
不思議な感覚になる。
残念ながら写真にしてしまうと
そのマジックは分からない。
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ベンチ
2003 11 15

以前、模型の展示会に招待されて、
作品を何点か抱えて秋田県の会場におじゃました事がある。
ジオラマというと車や戦車があって、人がいて、
何かのストーリーがあって、
というのが定番のようにもなっているけれど、
この作品に関してはそういう主張のようなものは一切無く、
むしろそれを見てくれる人に一切を任せてしまおうと思っていた。

ある人は癒されると言い、またある人は意味不明だという。
見る側に定まった印象を与えなかった、そういう意味では大成功。

「あなたの作品は抽象的具象的立体絵画だ」
という評価を受けたとき、自分の将来が決まったような気がした。
この作品を手に入れた人は、
今頃どういう印象で眺めているんだろう。
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