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その後の我が家は・・・

2009 08 22
もう随分昔の話です。
こんな形の家に住みたい!と想像するままに形にしてみました、
というのがこれ。

blog-hom2.jpg

知らない、というのはなんと素晴らしい事か!

白い紙の上に鉛筆で絵を描いただけ、それをそのまま立体にしたから
色々な部分で現実を無視してます。
色々と調べていくうちに、家相がああだから、風水ではこうだとか
地震が起きたら長方形の家の方が強いとか、色々盛り上がった末、
今のところL字形の家は話題から遠ざかっています。

blog-hom3.jpg

むしろ最近は長方形の家に興味が移っていて、
平屋でロフト付きのレイアウトで盛り上がってます。


おそらく実際に建つ家はもっと違う姿をしているでしょう。
それでも、この景色を作る事になった時のワクワクする想いは
この模型のお陰で今でもはっきり残っています。
それだけでも作る価値があったと思いますが、こうして形にしてみる事で
家を建ててそこに住むという、シミュレーションができたような気がします。
「ここは私の作業部屋」「そっちが台所で・・・」
と、立体であれこれ想像していると、楽しいだけでなく色々の事が分かってくる。

blog-hom1.jpg


そろそろ、2軒目の家を建ててみようと思ってます。




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この景色を作った時  路地裏 続

2009 08 21
blog-str5.jpg

この景色を作る時に決めていた課題は「路地」でした。
つまり「狭い路」をどうやって仕上げるか。

上の写真にある路地はジオラマ上で約3センチ。
広い方の道幅が5センチくらいだったと思います。

blog-str2.jpg

狭い路地ですから隙間に手は入りません。
困った事に私、手が大きいんです。
細長い道具を使って鉢植えを置いたり、
壁と地面の隙間の「入りずみ」を処理するのに
専用の道具を作ったり、この作品を作った後には
いくつもの専用工具が増えていました。

もう一つ気を遣ったのは路の勾配と建物の関係。
今回の作品、全ての路が坂になっています。
普通、建物はまっすぐに建っているので玄関の敷居と路地の
位置合わせに思った以上の時間がかかってしまいました。

ついでに自分の指も小さくできればいいんですが、
それが出来ないからミニチュアの存在価値があるというもんです。

blog-str3.jpg



この景色を作った時、ご褒美に残った専用工具。
今も活躍しています。




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この景色を作った時  2軒目のパブ

2009 08 17
ジオラマやミニチュアを作る時、全体のテーマとは別に
自分の中で個別に課題を決めて表現する部分があります。
もちろんオリジナル作品に限ってできる事ですが、この時の課題は

石畳

blog-pub4.jpg

色や形、質感といった表現をする時に、その場の状況を
どこまで伝える事ができるか、と言った事を考えて作業する事があります。

blog-pub3.jpg

いくらか艶のある石畳です。
雨で濡れた路面を表現するにはどうすればいいのか?
色や艶の出し方はどうすればいいのか?
小さなパーツに試し塗りしただけでは分からない事があるので、
こうして全体を製作する時に課題として組み入れます。

もちろんうまくいかない事も想定して石畳の部分をもう一つ作っておいて、
やり直しができるようにしておきました。

不思議な事に、うまくいく時は1回で決まってしまうけれど、
ダメな時って3回、4回とやり直したりする事があります。
きっと迷ってるんですね、そういう時って。

blog-pub1.jpg

1回で決まらないのは良くない事とは思っていません。
迷うのはそれだけ持ち駒を多く持っている訳ですから、失敗ではないので
決まるまで繰り返せばいいと考えています。


この作品を作った時、3回繰り返して納得のいくものができました。
そのおかげで以降の製作には迷うことなく1回で収まるようになりました。

成功の為の失敗なら、何度繰り返してもいいよ。

この時に気付いた事です。




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この景色を作った時  湊線中根駅

2009 08 07
この景色を製作する前に、何度か取材をさせていただきました。
全体の感触を掴む、という意味もありますが、
一番厄介な場所はどこか、を探す必要もあります。

ジオラマやミニチュアを製作すると、
その時に一番厄介だったところが一番の見所だったりします。
今回もその通り、製作中一番手こずったところが
一番気に入ったところになりました。

IMG_0872.jpg

この写真を見るのが分かりやすいかと思います。
この地形の変化が、この景色のポイントになりました。
記事にも紹介していますが、この地形の高低差は
階段のように単純な計算で出せるものではないので、
むしろ最初から失敗を承知の上でおよその地形を作り、
何度か修正を繰り返しています。

0001logo.jpg

そんな時、この形でいいか?と迷う時があるんですが、
この迷いをどれだけ少なく、できれば迷わずに形を決めないと、
いつまでも形が決まらない「ループ」にはまってしまいます。

この時は斜面のところで3回形を修正しています。
3回で済んだか、と言う思いと
3回も手間をかけたのか、と言う思いに
行ったり来たりしていましたが、
納得のいく形に仕上げる事ができました。

1488logo.jpg

製作中に迷う事は時々あります。
精密な図面がないので正解がありませんから、
もっといいものを作ろうとして迷うのはいい事かも知れません。



取材協力 ひたちなか海浜鉄道株式会社

この作品のサイズやデータは
みにちゅあらぼらとりホームページの
SHOPページに記載されています。
http://www.mini-labo.net/shop-tr.html
作品に関するお問い合わせは
ホームページのメールフォームからお気軽にどうぞ
http://www.mini-labo.net/mailform.html
また、ギャラリーにも更新されています。
http://www.mini-labo.net/gallery-raild-1.html






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この景色を作った時  

2009 08 02
この作品を製作すると決まった時、
内心喜んでいました。

blog-res2.jpg

景色の設定は基本の状況としてはあるものの
やはり車両をメインに据えて下さい、と言う事で
こちらのイメージに沿って作業できたというのも
あったのですが、

実はこの時、ウェザリング(汚し塗装)ができるというので
ワクワクしてました。

blog-res3.jpg

ちょうどこの頃、丹念に磨いて仕上げる作業が続いていた事もあって、
逆側の作業をしたかったんです。
と言っても、ウェザリングは丹念な作業ではない、と言う訳ではありません。
磨く作業は全体の均一な艶が求められるけれど、
ウェザリングは複合的で、多層的で、
”何がどうしてどうなった”の説明が求められます。

blog-res1.jpg

使う塗料と塗り方を変える事で、
土埃や泥、錆や油汚れまで表現できるというのが
ウェザリングのおもしろさですが、
その汚し度合いの調整が難しいところでもあります。


好きなおかずの和食がずーっと続いていると、
スパゲティを食べたくなるのと似ていると思います。



この作品の記事はこちら
http://minilabo.blog113.fc2.com/blog-entry-43.html
http://www.mini-labo.net/gallery32-1.html

この作品の詳細はSHOPページへ
http://www.mini-labo.net/shop-32.html


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この景色を作った時 文京区本郷六丁目 続

2009 07 25
258logo.jpg

今思い返せばきちんと測っておけば良かったと反省しています。
橋の高さ、というより上を通る道路の高さが分かっていなかったので
全体をイメージできなかった訳です。

やはり1回の取材で全ての情報を手に入れるのは難しく、
抜けた穴を作業場で埋める仕事が増えてしまいましたが、
仕事ならちゃんとやれ、って話ですね。

075.jpg

この石段、両脇にスロープが付いていて
昔は車も通っていたのでは?と思うくらいの幅です。
実際、上を通る道路は一方通行ですが車も通っていて
道幅もほとんど変わりません。

267logo.jpg

現地を取材していると、
その地形や道路の昔はどうだったんだろうと推理する事があります。
このあたりは切り通しというか浅い谷のような地形で
もしかするとこの橋は架かっていなかったかも知れない。
もっとも昔は交通量も今ほど多くはないから
立体交差にする必要もなかっただろうし、

064.jpg

このあたりにある石垣や家の造りと比べても
この陸橋はずいぶん新しい構造をしています。
とはいえ50年近く経ってるのかな。

blog-dai10.jpg

この景色を作って一つ気になった事がありました。
模型を作った経験のある方は御存知の汚し塗装。
ウェザリングという方法でちょっと汚れた質感を表現するんですが、
ポイントとしてやり過ぎない事、と言われています。
やり過ぎると本当に汚してしまうので、確かに重要なポイントです。

取材中もその汚れ具合を見ておくんですが、
壁面などが思ったほど汚れていません。
周囲に木が多い為かと思いますが、緑色のこけのような色が目立つ程度で、
手入れをしているのか、汚れなくなったのかは解りませんが
想像していたよりもきれいでした。

269logo.jpg

そしてここは、私の好きな景色です。



この作品の記事はこちら
http://minilabo.blog113.fc2.com/blog-entry-8.html
http://minilabo.blog113.fc2.com/blog-entry-10.html

モノクロ画像も見る事ができます。
http://www.mini-labo.net/gallery43g-1.html

この作品の寸法や仕様はこちらへ
http://www.mini-labo.net/shop-43.html







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この景色を作った時  文京区本郷六丁目 

2009 07 24
blog-dai1.jpg

この景色を作ろうと決めるずいぶん前から仕事でこの場所をよく通っていました。
文京区小石川、こんにゃく閻魔の三叉路から上野桜木、鶯谷を通って
浅草に向かう言問い通りの途中にこの場所はあります。

078.jpg

無機質な印象を受ける景色が多い中で
しっとり落ち着いた雰囲気の場所が突然現れると
なぜかほっとしてしまいます。

以前紹介した「恵比寿庚申橋交差点」の景色から始まった
私的東京百景は、どうもこういう雰囲気を求めていたようです。

076.jpg

「東京は坂の街」と言われるように、都内東側にはこういう坂が
至る所に見られます。

P1060265.jpg

改めて取材してみると、地形の変化というか高低差というか
その辻褄をどう合わせるかというのが一番の問題でした。
測量できる訳ではありませんから、ひたすら歩いて撮影してメモを取る。

ただし、ここは観光スポットではなく、住宅や病院が並んでいて
撮影の為に撮影するようなところじゃありません。
当然怪しまれます。
自分でも十分不審人物に見えてますから、自分の名刺と
若干の言い訳を用意しておいて、なるべく目立たないように
通行人らしく、アマチュアカメラマンのように振る舞っていたつもりですが、
あれはきっと、「変装したつもりが余計目立った」パターンですね。

063.jpg

この橋の高さをどうしても知る必要がありました。
これが解らないと石段の寸法が出てこない。
通り過ぎるバスを撮影して、
そこからようやくおよその高さを知る事ができた時は
これで職務質問されてもいいや!と開き直ってました。

blog-dai5.jpg

イメージ、という意味では
取材している時同時に頭の中で模型化されています。
これができていないと作業場で苦労するんですが、

この時は、できていませんでした。



続きは明日・・・



この作品の記事はこちら
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