靴屋さん
2006 03 31

ここで取り上げているのはジャンルで言うと建築模型、という事になる。
普通建築模型というと、
建て主さんと打ち合わせするときにイメージしやすいように
模型を使って説明する為のもの。
みにちゅあらぼらとりで作る建築模型は、
すでに出来上がっている建物の模型がほとんどで、
なかには昔おじいちゃんが住んでいた家を造ってくれとか、
自分の車がおさまっているガレージを造れとか、
家の周りの景色と一緒に製作している。

今回紹介する景色は地元の靴屋さん。
医療用に考案された靴を扱う店で、落ち着いた清潔な雰囲気がある。
実物のイメージを壊さないように明るく落ち着いた印象を心掛けた。
取材中一番印象に残ったのは、壁と手前の石畳。
乱張りされた石がドア周りの木目と調和して堅苦しさを消している。
これを模型でどう表現していくか。
煉瓦壁や石垣と同様、一つずつ組んでいったら気を失ってしまう。

写真の石畳は彫刻。
一つずつ色が違うので着色はいくつかのパターンを作って塗っていく。
自分が人間だという事を忘れてしまえば、
集中できるし根気も続く。

きちんと図面を用意したお陰で、バランスを崩さず完成する事ができた。
取材中にご商売の邪魔をしてしまったかもしれないと気にしていたけれど、
納得のいく物ができたので分かってもらえたと思う。
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キャンプサイト
2006 03 31

この作品のテーマは「水」
緩く流れる川を1/72のスケールで表現する。

市販のミニカーは様々なスケールがあって、
写真のクルマは人差し指の先くらいの大きさ。
それを飾る為に河原や木の大きさを揃えてやらないといけない。
「夢のある仕事でいいですねぇ」とよく言われるけれど、
仕事の最初は電卓との格闘。パソコンを前にして製図の作業。
私にとっては悪夢とも言える。

ヒトの感覚というのは思っているよりも鋭くて、
微妙な違和感のようなものを直感として察知してしまう。
この種の作業に縁のない人の方が、スケール感の「ズレ」に敏感だったりする。
基準になるミニカーの大きさと周りの景色が合わなかったりすると、
言葉にならない感覚があって、それが全体の印象まで決めてしまったりもする。

川の流れをミニカーの大きさと揃えるなんて、無茶だと思ってた。
けど、挑戦したくなって、作ってみた。

できた直後はこれでいいと思うのに、少し経つと満足していない。
その繰り返し。
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ガレージ
2006 03 28

自分の好きな車のミニチュアを手に入れる。
実車に乗っていて、それと同じミニカーを飾ったり、
あこがれの名車を机の上に置いて、
眺めて楽しむひとときを持つ事ができる人は素晴らしいと思う。
たぶんその時に、周りの景色や自分の居場所まで想像しているはずで、
そこまでが模型として形になっていたらもっと楽しいに違いない。
それならばお手伝いしましょう、というのがみにちゅあらぼらとりの仕事でもある。

実際に事細かく状況設定をしてくれる人もいて、
その想像力に負けないくらいのものを作るのは実際大変だけれど、
有り難い事にその都度嬉しい評価を戴いている。
煉瓦造りの古いガレージ。
その中に隠しておきたいクルマが私にもあって、
それをイメージしながら製作していた。

例えばジネッタG4、シムカラリー3、サンビーム・インプ、
ポルシェ904-6、チンクェチェント、ロブウォーカー・ミニ・・・
やれやれ、困ったもんだ・・・
公道を走れない・・・
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2軒目のパブ
2006 03 18

海外、特にイギリスやイタリアの風景が好きで、
それに関係する本を集めたり、映像を手に入れたりしている。
その中から題材に選ぶ事もあって、これもその一つ。

イギリスと言えば気の毒になるくらいの天候。
いくらあこがれるといっても住んでみたいとまでは思わない。
無責任に他人事で済ませているからイギリスの風景が、、、
なんて言えるのかもしれない。


資料になった写真の背景もどんよりとした曇り空で、
寒くて湿っぽい印象があった。
あそこからブラックジョークが生まれるのか、、、
さっきまで雨が降っていたけど晴れそうもない、というイメージで製作した。
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建築模型
2006 03 15

この家を製作するとき、
渡された資料は不動産パンフレット1枚だけ。
「こんな感じの家を造って下さい。大きさは幅が子供の肩幅くらい、
2階建てで屋根の色はピンクでお願いします。後はお任せで。」

この依頼主は広告代理店。テレビCMの小道具に使うらしく、
子供がこの家を抱えて微笑んでいるシーンに登場する。
それで肩幅だったのか。
アップで撮るからディテールはシビアにしないといけないし、
思いの外細かい仕事になってしまった。
テレビ画面で見るとちょうど煉瓦色になるように屋根の色が指定されていて、
後で見たらなるほどくすんで見える。

ほんの何秒かだったけど、思った通りよくできてました、
という手前味噌。
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