この記事を作った時 駒沢橋 追記
2009 09 04

人工の構造物を模型にする時、どうしても正確な寸法がほしくなります。
元々、数字から生まれてきたものを模型にするのに一番楽な手段だからです。
確かに、正確に作る為正確な数字は必要ですが、
そこには意外な落とし穴があります。
人の目の錯覚。
現地を取材して受けた印象と、1/43スケールに縮小された模型の印象とは
同じになるとは限りません。
ジオラマやミニチュアが持つ宿命のようなものがあると思っています。
片側2車線の道路が40センチくらいの幅になってしまうんですから、
当然見る人の目線が全く違ってくるし、
計算通りに縮小してしまうと目の錯覚のおかげで不自然な形になる事があります。
「これ、なんか変だな」と思わせてしまう事になります。

今回の作品は横幅が60センチ近くあるわりに歩道橋の面が20センチ以下という、
全体的に見ると”薄い”印象になっています。
インパクトがないんですね、平べったくて。
そこで目の錯覚を逆に利用して、何カ所かの寸法を意図的に変えてしまえと。
これを「デフォルメ」と言っていいのか分かりませんが、
変えてしまう事で違和感をなくす事がねらいです。

全体のバランスに注意しながら、歩道橋の高さを上げてあります。
ですから、この場合の高さは実物とは違います。
でも見た目に違和感はない(はずですが)。
この景色を知っている人がこのジオラマを見た時、
違和感なく見てほしいし、
ここを知らない人が見ても、同様に見てほしい。

嘘も方便
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