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この景色を作った時  

2009 09 26
これは習作として製作した物でした。

blog-ben2.jpg

壁や天井に囲まれた空間を立体にするのは、
数字で管理できるという点で取り組みやすいテーマです。
作りやすいし、見栄えもそれなりですが、
屋外の景色を一部切り取って立体の景色にする時、
どこまでを作る事にするか、という取り決めを自分と交わす事になります。
オーダーメイドであれば、ここで依頼主の要望が加わって、
製作境界線が決まります。

blog-ben3.jpg

公園の歩道と芝生とベンチ、背の高い樹木。
この4つのアイテムを限られた場所に効果的に配置せよ。
という課題が与えられる訳です。
それぞれの割合をどのくらいにすれば
一番きれいに、自然に見えるか、という主観の部分と、
ベース板の寸法やスケール調整という客観の部分。

blog-ben1.jpg

どこかにかならず、ベストなポイントが一つだけあるんだ。
それを見つけて作り出せよ。

それ以上ではなく、それ以下でもないラインがあって、
作り始める前に見つけておけよ、という作業があります。
苦しくも楽しい、ちょっと哲学的な作業ですが、

さあ、始めようか、と思った瞬間には出来上がっているもんです。
不思議ですが、本当です。
あれこれ迷い始めるといつまでも終わりません。

歩道と芝生の境目になる縁石は
その位置を決めようとする直前にはラインが見えています。
ラフスケッチを描いてレイアウトを決める作業、
実は描きながら決めているのではなくて、
既に見えている完成状態を描いている訳です、忘れないように。

直観力を高める為の習作。
そこに自分の技術を追いつかせたり、感性を高めたり、
得るものはたくさんあります。






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おきてがみ
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